アルファロメオとすごした甘い3年間

目安時間:約 13分

アルファロメオは、意思をもつ車だ。

人間の様に、気まぐれなロマンティスト

だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルファ155ツインスパークを買った

のは今から26年前1995年でした。

当時も今と同様にドイツ車が輸入車では

幅を利かせていました。

 

 

私がアルファロメオに関心を抱くように

なったのは、当時の得意先、Yさんの影響

でした。Yさんはアルファロメオ164の

鮮やかなイタリアンレッドを所有していた。

 

 

 

アルファロメオがイタ車であることくらい

しか知らなかった私は、その頃、日本車こそが

スポーツ性能とコストパフォーマンスに優れ

た車だと強く信じていました。

 

 

 

Yさんにアルファロメオのうんちくを聞き

イタ車ディーラーを紹介された私は

一度行ってみることにしました。

 

 

 

そこは、国産車ディーラーより敷居が

高そうで躊躇しましたが、思い切って

イタリア国旗を掲げたイタリア車専門

ディーラーを訪れてみました。

 

 

その頃30代だった私は輸入車ディーラー

など一度も行ったことも無く、足を踏み入れ

た瞬間、薄暗くスポット光が効果的に使われる

デイスプレイに少しドキドキしながら、店の

ドアを開けました。

 

 

 

いらっしゃませ❤との声に視線を向けた

先には、ピシッと決めたスーツ女性。

まるでBA(ビューティアドバザー)のような

雰囲気。

 

 

 

ひとしきり、アルファロメオはこんなに

カッコいい車だとまくし立てられた。

国産車と比べて、それ程パワーが大きい

訳でもなく、カタログとパンフを広げて

の話は時間の無駄。と思った私は、一応

車内、車外をゆっくり見ることにした。

 

 

アルファ155の室内は見慣れた国産車とは

違いスクェアなスイッチ類やグレー基調の

インテリア、そして国産車より硬めの

ファブリックシートは好感が持てました。

 

 

 

5MTの左ハンドルにはかなり違和感を、

覚えながらもトランクを見て驚いた。

セダンにしてはかなり広いほうだ。

 

 

くさび型のボディはボンネットから

トランクまで一直線のラインです。

そのためトランクはとても容量があった。

 

 

 

それは後方視界を確実に犠牲にして

いましたが、サイド方向のデザインは

国産車にはないダイナミックなラインで

構成されていました。

 

 

 

思い切りの良いデザインは後部座席を犠牲に

することなく、スッキリとまとまったフォルム

に感心しました。

 

 

 

後方のトランクからリアガラスを見ると

リアガラスに貼られたステッカーには

1993 DTM CHAMPIONと記載されて

います。

 

 

DTMとはドイツツーリングカー選手権

のことで、市販車をベースにした

ツーリングカーで争われるドイツ独自

のレースです。

 

 

 

自動車レースは、使用する競技車両別に

レギュレーションと言う、FIA国際競技

規則があります。

 

 

 

DTMは当初、このカテゴリーの1つで

グループA規定と言う市販車をベースで

改造範囲の狭いレギュレーションの中で

行われていました。

 

 

 

1993年シーズンからFIAのクラス1

規定(2.5L)に基づきベースマシンの大幅な

改造が許されるようになりました。

 

 

 

FIAのクラス1ツーリングカー規定

初シーズンの1993年は、元F1ドライバー

ニコラ・ラニーニがアルファ155V6で

DTM年間優勝を勝ち取っています。

 

 

ドイツには欧州の主要な自動車メーカーが

集積し、毎年のようにドイツ自動車メーカー

のみならず、フォードやアルファロメオも

参戦し激闘が繰り広げられていました。

 

 

 

ドイツにはメルセデスベンツ、BMW

オペル、アウディなど、名立たるメーカー

が存在します。

 

 

 

そこへ他国の自動車メーカーも殴り込みを

かけて熾烈なタイトル争いを繰り広げられて

おり車高を下げ、エアロパーツを搭載した

スタイルは迫力満点でした。

 

 

 

この様にツーリングカー選手権で

市販車をベースにしたDTM競技車両は、

スタイルがとても魅力的でした。

 

 

 

この頃日本では、バブル期六本木

カローラと揶揄されるほどの人気があった

BMW3シリーズがあり。

 

 

メルセデスベンツはこれまで

小ベンツと言われたベンツ最小クラス

190eから満を持し登場したCクラス

など強敵がいました。

 

 

見慣れたベンツ、BMW、アウディ、オペル

よりアルファロメオの直線基調のスタイルに

好感を持った私は、購入し維持ができる

のか考えてました。

 

 

 

当時、20万㎞走行したホンダコンチェルトが

ウォーターポンプの故障他、から費用が高額

となり、廃車したばかりのタイミングでした。

 

 

まずは女房に相談してみようと考え、土日は

会社から貸与のシビックは乗れないので

新車を考えていると軽く話をした。

 

 

 

そして、すかさずアルファ155ツインスパーク

カタログを見せスタイルは国産車と違い個性的と

アピールしてみた。

 

 

 

そうすると予想外にカッコいい車ね。

と言ったので畳みかける様に、次の休みに

試乗できるけど乗ってみない?

返事はOKだった。

 

 

 

この様な形でアルファ155ツインスパーク

を試乗することなった。

 

 

左ハンドルが初めての私は、左折時おもいきり

ワイパーを作動させていた。輸入車オーナーは

ご存じの通り、輸入車は左右どちらのハンドル

でも方向指示器は左で作動させる。最初の

洗礼でした。

 

 

 

アルファ155に乗った印象は今までの

車には無かった、乗り心地の硬さ、ボディ

剛性の強さを感じました。

 

 

 

そして、何よりスピードを上げても安定感

が増す感覚。これは輸入車全体なのか?

アルファロメオの特性なのか?

ハンドルはパワステですが少し重めの

感触でした。

 

 

 

ディーラーで話をし、再度、アルファの

エンジンをかけると、この車に惹かれた

理由が少し解ってきました。

 

 

アルファ155のエンジンサウンドは

重低音が効いており、軽く吹かすだけでも

迫力を感じました。

 

 

 

左ハンドルの不便さよりイタリア車の

エモーショナル(情動的)な雰囲気に

身を任せてみたい。そんな想いで頭が

いっぱいになってました。

 

 

 

女房はイタリアンデザインが気に入った

様子で一気に購入を決めました。

そんな訳でアルファロメオ155ツインスパーク

との甘い生活は始まりました。

 

 

 

なぜ、甘い生活か。と言うとイタリア車は

新車の室内の香りがとても甘い香りがした

からです。後から試乗したFIATパンダ

も同様でした。

 

 

そして、イタリア車と言えばフェラーリに

代表される赤が多いと思います。

 

 

しかし、私は最初からアルファ155には

彫の深いフロントマスクに悪っぽいフェイス

からブラックにしよう。と決めていました。

 

 

 

アルファ155のドライブで楽しみは

トンネルでした。

トンネルでは窓を全開にしてアルファ

サウンドを楽しみました。

 

 

 

またアルファ155の外装では

ヘッドライトウォッシャーや

リアフォグランプが標準装備されて

いました。

 

 

 

室内装備で役だったのは運転席、助手席の

シートヒーターです。最近は国産車でも

多く採用されるこの機能ですが、当時の

国産車はあまり無かったと思います。

 

 

 

この様にアルファ155は当時の国産車より

室内装備や外部仕様が充実しており左ハンドル

マニュアルシフトは注意を払う必要も

ありましたが、乗ると楽しく、駐車しても

絵になる車でとても満足していました。

 

 

時折不明な音が、車内に聞こえた時

私はアルファのため息だ。と人馬一体

ならぬアルファ155一体感でした。

アルファ155はまるで自分の意思が

あるように時に存在感を投げてきます。

 

 

 

そんな生活が一変したのは私の転職

が理由です。車が1台となるため女房が

左ハンドル、マニュアルシフトのアルファ155

は運転できない。と想像できました。

 

 

ディーラー担当より、ATに交換できる

ようにと検討してもくれましたが、信頼性

の問題もあり不可能でした。

 

 

 

アルファロメオ155ツインスパーク

別れてから数台、国産車を乗り継ぎました。

アルファロメオにいつかまた乗りたい。

 

 

 

イタリア車は故障する。すぐに錆びる。

など購入前にはバッシングもありましたが

強いスポーツ感覚があり、おしゃれな車だったと

今でも思います。何より乗ると楽しく離れがたい

気持ちになる車でした。

 

 

 

今なら20数年前に戻り、2台所有が

できます。

そんな想いがありましたが、あれから

18年後、現在乗っている車はイタリア車

ではありませんでした。

 

 

その辺りについてはまた次回に

ご案内させて頂きます。

 

 

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